あなたにとってお金とは

「あなたはお金が好きですか?」

 

そう聞かれたら、きっと皆さん「好きです。大好きです。」と答えられると思います。

 

でも、お金が大好きなら、すでにあなたはお金をたくさん持っているはずです。もしも、あなたがまだそんなにたくさんのお金を持っていないのであれば、あなたの心の底、つまり潜在意識ではお金を拒否しているのではないのでしょうか?

 

そもそもお金って何なのでしょう?

 

なぜお金は誕生したのでしょう。

昔々、まだお金がない頃の話です。お金ができる前は、物々交換をしていました。魚を獲って生活している人が、お肉が食べたいなと思った時に、お肉を生産している人に、そのお肉とこの魚交換してくれる?野菜が食べたいなと思った時に、野菜を生産している人に、この魚と野菜を交換してくれる?という感じで、自分が作ったもの、もしくは獲ってきたものと交換をしてもらっていました。

 

が、魚や肉、野菜などの生鮮物は、腐ってしまいます。今、手元にないけど、もう少ししたら収穫できるということもあります。そこで考えられたのが、腐らないものを交換の道具にしたらどうだろうか。ということで、まずは貝殻が交換チケットになりました。

 

貝殻は大きさが不均一なので、価値を平等に交換できないということで、量を調節できる金属になりました。

 

しかし、金属は重たいです。そこで、金属の代わりに紙が用いられるようになりました。これが今の紙幣です。

 

貨幣制度が始まった当初は、金と交換できるいわゆる兌換紙幣でした。つまり、金と交換できるチケットです。ですから、紙切れでもとても価値があります。

 

今、皆さんが手にしている紙幣は、不換紙幣といい、金と交換はできません。つまり今の紙幣は、みんなが一万円札なら一万円の価値があるという信用から成り立っています。

 

もしも政府が、もう今の紙幣は使えませんよ、と言ってしまうと、あなたの持っている今の紙幣はただの紙切れになります。

 

ちなみに1万円札は26円位で製造されているそうです。

 

つまりお金って単なるチケットなのです。

 

それなのに、私たちは幼い頃から「お金は大切」「貯金をしなさい」「無駄遣いはやめなさい」と教育され、良い成績を取って、良い会社に入って、いつかはマイホームを建てるのが夢というように、刷り込みをされています。

 

この刷り込みから、多くの人は「お金が欲しい」と思っています。ですが、お金そのものはあなたを幸せにはしてくれません。お金を使って、得たものがあなたを幸せにしてくれるのです。人は何かのものを手に入れて、感情を動かします。感情が動くことが大事なのです。

 

先ほど、あなたがお金を好きなのであれば、お金をたくさん持っているはずだと書きました。しかし、あなたが十分なお金を持っていないのであれば、潜在意識にお金のブロックがあるのかもしれません。

 

潜在意識とは、いわゆる無意識の部分になります。意識には大きく分けて潜在意識と顕在意識があります。意識ができる部分が顕在意識、意識できない部分が潜在意識と言います。

 

意識の中での顕在意識の占める割合は、3〜10%と言われています。(もっと少ないという説もあります。)つまり、90%以上が無意識の部分、つまり潜在意識になります。

 

顕在意識がいくらお金を好きと思っていたとしても、潜在意識の中に「お金は汚い」「お金持ちは悪い奴だ」などの思考が刷り込まれていると、お金を手に入れても、知らず知らずのうちに手放してしまいます。

 

子どもの頃から、親や先生などから聞かされたお金に対する悪い印象は、知らず知らずのうちに、潜在意識の中に刷り込まれています。

 

もしもお金持ちになりたいのであれば、この潜在意識のお金に対する考え方をかきかえなければなりません。